第4回目 元気な苗を!(日経ウーマン2005年8月連載より)

連載第4回目は元気な苗の選び方でした。元気な苗を選ぶことができれば生長を見守り収穫の喜びも大きくなりますね。


第4回 元気な苗を選びましょう!

ハーブの苗は、おもに園芸店やハーブショップ、ホームセンターなどで売られていますし、通信販売で買うことも出来ます。最近は、おしゃれな雑貨屋さんで扱っていることもありますね。お店に行けば、いろいろなハーブに触れてその香りを確かめることができます。
分からないことは遠慮なくショップスタッフに質問しましょう。ちゃんと答えてくれるお店なら信頼できます。
元気な苗が並んでいて、商品の回転が速い、清潔なお店であることも大切なポイントといえます。
    
ハーブの香り、用途、花や葉の色や形、栽培特性などを考えて苗を選ぶことになると思いますが、選ぶ時は元気な苗を!苗選びではこれが大切ですね。以下は、私が苗を選ぶ時のポイントにしていることです。


*葉と葉の間が間のびしていなくて、葉がたくさんついていて、こんもりし ている苗。ひょろひょろと伸び、スリムで葉の数もまばらな苗は良いとは 言えません。自分なら、スリムな体形は嬉しいのですが、ハーブ苗につい てはNGです。
*葉はみずみずしく、全体がいきいきとして見えること。
*ポットの中で茎がぐらぐらしていなくて、しっかり根を張っている苗。ポ ットの底から黒っぽい根が伸びだしてきているのは、根詰まりしている可 能性大ですから、このような苗は遠慮します。
*虫がついていたり、葉が黄色くなっていたり、黒っぽかったり、粉がふい ているようになっているのもパスします。病気になっている可能性があり ます。


こんなふうによく見て選んだ苗なら、あなたの家族として家につれてきても大丈夫です!今日からあなたのハーブ家族として歓迎してあげて下さいね。

ハーブ苗のポットには小さなラベルがついています。このラベルには、ハーブの名前、ふるさと(原産地)、育て方(栽培特性)、使い方など、必要な情報が書かれています。お店で苗を選ぶとき、このラベルを読むことも参考になります。最近では、学名が書かれていることもあります。
学名は、世界的に共通な名前ですから、学名が分かっていれば、世界中どこでも同じハーブを見つけることが出来ます。植物園に見学に行った時や通信販売を利用する時、特に海外のカタログを見るときには大変役立ちます。
学名は古いギリシャ語やラテン語などでつけられています。そのハーブの香り、姿、利用法などの特徴をあらわす言葉が使われていますので、学名の意味が理解できると、どんなハーブなのか大体わかるんですよ。

元気な苗を用意できたら、let's try! 育ててみましょう。それは次回に続きます。

©hiroko nagata