第2回目 魅力いっぱいなハーブたち(日経ウーマン2005年8月連載より)

長い事お休みしておりました「今日からはじめるハーブ生活」です。

第2回 魅力いっぱいなハーブたち

前回の記事でハーブのアウトラインがなんとなくお分かりになりましたか。今日は私が惹かれるハーブの魅力について書いてみたいと思います。

ハーブには、バラのような香り、フルーツのような香り、スパイシーな香り、ハッカのような香り、森のような香りなど、本当にさまざまな香りがあります。でも、ハーブの葉に鼻をつけて香りを聞いても(香りをかぐ事を『聞く』といいます)香りが薄かったり、香らなかったり。その理由は、香りのほとんどは揮発性のオイル(精油)で、葉の裏側にある油胞とよばれている香りのカプセルの中におさまっているからです。葉に触れたとき(刺激が加わった時)に香りのカプセルがはじけて香ります。
お料理で山椒の葉を使うとき、山椒の葉を片方の手のひらにのせてポンとたたくと山椒の香りがフワーと広がりますね。まさにそのことです。
ハーブの葉とやさしく握手してみて下さい。いろいろな香りでお返事をしてくれます。

    

ハーブの香りには、私たちの心と体にやさしく働きかけてくれるという嬉しいこともあります。ストレスで疲れた心には安らぎを、眠れぬ夜には健やかに眠りにつくために、体調を整えるための助けにもなってくれます。
心ひかれるるハーブやその香りは、その時の自分が必要としているハーブのような気が致します。ストレスフルな環境にあるときは、ストレスを癒し、元気付けてくれるハーブに目がとまります。

また、ハーブには、ブレンドして使うことでお互いにその働きを強めたり、補い合ったりするという神秘的な力があるとされています。単品で使うことも良いですし、2〜3種をブレンドして使うことはベターな使い方と言えますね。ブレンドすると香りも味も複雑になり、深みもでます。このことはお茶、お料理、ポプリ、いろいろな利用方法に共通なことです。

ハーブを使えば、お料理の世界だってぐーんと広がります。フレンチ、イタリアン、エスニック、それぞれの味にちゃんとなってくれるのです。
その他、カードを作ったり、ラッピングに利用することもグッドな使い方と思います。私はラッピングにハーブを使うのが大好きです。受け取られた方が包みを開くとき、香りも一緒にプレゼント!すてきなサプライズになっています。
あなたならどんなハーブに惹かれるのでしょう。そのハーブを自分で育ててみることは??
そのお話は次回につづきます。

©hiroko nagata