四国の旅−5(高知県立牧野植物園)

四国の旅、最後の訪問地は高知県立牧野植物園でした。「日本植物分類学の父」牧野富太郎博士の業績を顕彰するため、博士逝去の翌年、1958年(昭和33年)4月に高知市五台山に開園・・・とパンフレットに書かれております。JR高知駅からMY遊バス(まいゆうバス)に乗って30分くらいで牧野植物園前に到着致しました。
植物園の入り口から入ると小道沿いには土佐の植物生態園があり、奥に進むと記念館、中庭(博士ゆかりの植物)、北園、南園、温室などが傾斜地を利用して造られておりました。

北園にある薬用植物のコーナー。傾斜地なので階段を一段ずつ上り下りし乍ら薬用植物の見学をいたしました。

薬用植物のコーナーの手前には芝生広場。シンボルツリーのシマサルスベリがゆったりと枝を広げ、見晴らしも良く気持ちのよい場所でした。ちょうど「五台山花絵巻 参の巻・花皿鉢」として吉谷桂子先生デザインの大きな寄せ植えが展示されておりました。来園者の方達は記念撮影をしたり、植物名を確かめたり、それぞれにラディアントな寄せ植えを楽しまれて。花皿鉢を背景に小さなお子様がお母様をデジカメで写している様子など微笑ましかったです。大きなコンテナのフレームは金属でしたが、太い藤蔓(多分)で編まれてお皿のようになっておりました。土佐のおもてなし料理「皿鉢」がモチーフとのこと。4月28日には吉谷桂子先生の講演会も開催されるそうです。

帰りは夕闇せまる高知空港から。楽しく充実していた四国の旅でした。ご一緒してくださったMさん、ありがとうございます。また行きましょうね!


高知県立牧野植物園は、以前、神代植物園にて牧野植物園・園長となられた小山鐵夫氏の講演をお聞きした時から訪れたいと思っていた植物園でした。今年は「生誕150周年」の年、そのような記念の年に見学できたことも嬉しかったです。土佐の植物を植えられているコーナーや博士ゆかりの植物のコーナーは大変興味深く見学いたしました。レストランのお食事もお茶で頂いた文旦のタルトも美味しかったのです。花より団子になっていた植物園見学・・・?!

4月24日は博士のお命日。150周年の記念切手シートが発売されるそうです。練馬区大泉にある牧野植物園では園内見学ツアーなど記念の催しが開催されるとのこと。大泉の牧野植物園もまだ訪れたことがありません。近いうちに・・・。


高知県立牧野植物園:http://www.makino.or.jp/
五台山花絵巻参の巻:http://www.makino.or.jp/event/hanaemaki3/index.html#blg
JP記念切手:http://www.post.japanpost.jp/kitte_hagaki/stamp/tokusyu/2012/h240424_t.html