6月のイギリス−2(ウィズリー・ガーデン&ザ・ガーデン・オブ・ザ・ローズ)

最初に見学したのは、英国王立園芸協会(RHS)のお庭、ウィズリー・ガーデンです。RHSは、園芸の普及を目的に1804年に設立された英国王立典法による特別公益法人エリザベス女王が総裁を努められております。日本にも支部があり、園芸の普及や情報発信などの活動をしています。
ウィズリー・ガーデンは20年以上も前に訪れた事があるのですけれど、記憶が遠くなってしまい、とても新鮮な感覚で見学いたしました。

入り口です。「WELCOME」と書かれている看板の下を通って中に入りました。

しばらく行くとペネロピ・ホブハウスさんがデザインなさったコテージ・ガーデンがあります。色合いが優しい感じでした。

コテージ・ガーデンの隣のコーナーに造られていました。木の下の方の枝ははらわれていて、上の部分だけに葉がついて、天蓋のように見えました。


ロングボーダーです。ここを歩いていて、以前来たときのことを思い出しました。


ハーブガーデンの入り口には、デザイン図面が設置されていますので、全体の構造が分かりやすいですね。

ちょうどメンテナンス中でしたので、係の方にお聞きしましたら、オーガニック栽培とのことです。多少虫に食べられている葉もありましたが、全体的にはとても良い状態と感心いたしました。植えられたばかりの苗もありこれからの生長が楽しみですね。


ミント類は鉢に植えられ、鉢ごと地面に埋められていました。毎年植え替えるそうです。


新しくつくられたボーダーです。オランダ人ガーデンデザイナー、ピート・オードルフ氏によるデザインです。植物の草丈は平均していて、温室の方から緩やかな坂道を登ったところから眺め下ろす趣向のようです。


突き当たりには小高い丘があって、その麓に椅子がならべられていました。椅子に座ってボーダーを眺めることが出来るのですね。


アルパイン植物のコーナー。温室の裏側にまわったら、石積みの間からこぼれるように咲いている植物が奇麗で完成があがりました。


アルパイン植物のところからロックガーデンを通って下の方に降りてくると水辺の植物のコーナーに。


そして更に巡ると本などに紹介されているプールのある場所にきます。正面の建物の横を通って入り口に。

入り口の隣には売店があります。売店では、苗、タネ、園芸用品や小鳥グッズ、園芸書などが売られておりました。どこかで見たような・・・と思ったら、日本のメーカーの園芸用手袋でした!


昼食はウインザーのレストランでいただきました。遠くにウインザー城がみえます。旗がでているので、女王様はお城にいらっしゃる日でした。


午後の見学は、英国王立バラ協会が運営しているお庭、ザ・ガーデン・オブ・ザ・ローズ。入り口を入ってすぐのところに芝生で迷路のような一筆書きのようなデザインがされているコーナーがありました。面白いですね。


オールドローズのコーナーです。黄色の薔薇は原種バラの Rosa foetida。ハイブリッド・パーペチュアルとこの R.foetida が交配されて1900年、黄花のソレイユドールが出来たそうです。とても貴重な原種バラですね。


まだ改造中のコーナーです。放射線状にどんな薔薇が植えられるのでしょう。いつか完成を見に来たいです。

入り口の側には、販売用苗が整然と並んでいました。


バスでロンドンに戻りました。マンダリン・オリエンタル・ホテルのエントランスには赤いコートのドアマン、ハンギングバスケットも大きくて立派でした。

夕食を頂くパブの前も通りました。2階、左側の窓の辺りが私たちのお席が有ったところでした。