5月のイギリスへ−2(フェントン・ハウス)

最初の見学はハムステッドにあるフェントン・ハウス。今はナショナルトラストの管理になっているそうです。

ガーデナーのアンディさんが出迎えてくださいました。ツアーリーダーの館林氏がキューガーデンにて研修中、アンディさんはバラを管理するグループのリーダーだったそうです。

門を入り正面の建物の右横を進むとお庭に通じる緑のトンネルがありました。こういう演出がされているとお庭への期待感が高まりますね。入場料2ポンドをいれるためのポストが可愛ゆかったです。

トンネルを抜けると斑入りヒイラギのトピアリーが並んでいる芝生がひろがり、レンガの壁に囲まれたウォールド・ガーデンでした。少し暗めのトンネルから抜けるとこの明るい緑色の芝生が最初に目に入ります。「わ〜」という開放感がありました。

建物のベランダから全体を見た様子です。写真右下の方に入り口があり、壁際はボーダーになっています。お庭は3つに分かれていました。芝生とトピアリー、サンカン・ガーデン(芝生の奥)、オーチャード(写真の左側)です。壁のボーダー、芝生広場、オーチャード、すこしずつ地面が低くなっています。土地の傾斜を利用しているのかもしれませんね。

家の窓から見た時、庭は窓が額縁となり素敵に見えるようにデザインされているとアンディさんが説明してくださいました。

二階の窓から見える様子です。


ボーダーの奥には白い椅子が置かれてフォーカルポイントに。藤の花がとても奇麗。その手間のボーダーの壁に黄色のモッコウバラと黄色の葉をもつホップ。モッコウバラは終わりに近かったのですが、全体の色の取り合わせがすごく奇麗でした。

一段低くなっているサンカン・ガーデン。手前の階段を下りてサンカン・ガーデンへ.奥の階段をのぼると芝生の広場へ。
階段の横に置かれた鉢からヒューンと伸びているお花。名前を聞き忘れました。

オーチャードにはリンゴの木が沢山。木の下はメドウになっていました。中央は人が通れるように刈り込まれています。枝を曲げて低いフェンスのようにしているのはアンディさんの手作り。他にも枝を支柱にしたり、枝を工夫して使う名人だそうです。

お庭のリンゴから作られているリンゴジュースも売られていました。買いたかったけれど、諸般の事情であきらめました。


リンゴの奥にはお野菜のコーナー。エスパリエに仕立てられているリンゴの足下にはわすれな草。リンゴの蕾とわすれな草の色合いが可愛らしかったこと。

アンディさんは、こちらのガーデナーとなってから2年。ボランティの方もいらっるのですが、普段はお一人で管理なさっているそうです。とても繊細な植栽で、所々にはグレートディクスターを作られたクリストファー・ロイドさんのような植栽も見られます。これからどのように進化していくのでしょう。私もボランティアでこのガーデンで勉強したいなと思いました。

17世紀に建造されたというフェントンハウスの館内では、陶磁器や刺繍、ハープシコードなどの素晴らしいコレクションを見る事もできました。
ハムステッドは坂道が多く、横浜のような印象でした。ハムステッドヒースも行ってみたいし、素敵なお店も多いようなのでゆっくり一日かけて巡りたいなぁ。。。。。
フェントン・ハウス:http://www.nationaltrust.org.uk/fenton-house/