東北の旅−2(陸前高田・花っこ畑 & 石巻・ 渡波ガーデン)

園芸雑誌BISEのガーデン大賞を受賞された吉田正子さんのお庭も津波の被害を受けました。現在は、「花っこ畑」という名前のコミュニティーガーデンになりました。山側にある希望の庭と名付けられたコーナー、春はチューリップがたくさん植えられていました。夏花壇はダリアでした。これからお花が楽しみですね。



希望の庭から道路を隔てた海側にある奇跡の丘。遠くに海を臨むなだらかな丘の斜面と下の方にはイングリッシュメドウがひろがっておりました。

花っこ畑の吉田さんは、津波から逃げる時に数々の偶然に助けられたそうです。津波から逃げるときの教訓として吉田さんが伝えてくださったこと。
「とにかく高い場所に逃げる。何かを取りに戻らずに! 早く逃げること」
「忘れ物を取りに戻っていたら、あれも、これもと時間をとられて、逃げ遅れていたでしょう」
「欲深い私でしたが、津波以来、欲深い心のスイッチは壊れてしまったようです」
物欲の深い私は、肝に銘じました。

石巻にある瀬上京子さんのお庭だった渡波ガーデン。個人のお庭でしたが、現在はいつでも誰でも訪れる事ができるお庭です。小屋の前のイングリッシュメドウが奇麗でした。5月に訪れた時はまだ芽がでたばかり、無事に生長してくれて良かった。ありがとう。

花っこ畑と渡波ガーデンについての詳細、よろしければ下記URLをご覧頂ければと思います。二つのお庭のメドウのタネはイギリスから送られた(贈られた)そうです。
http://www.bises.co.jp/charity/index.html#c111022


この東北ツアーでの宿泊地は、民話のふるさと・遠野でした。バスの窓からみえたホップ畑。遠野でもホップ栽培されているのですね。キリン一番搾りには遠野産ホップも使用されているそうです。ガイドの方に教えて頂きました。
遠野はなだらかな丘、ホップ畑、南部馬曲屋などを見る事が出来、イギリスの風景に通じるなぁと思い乍ら車窓の景色をたのしみました。なだらかな丘はイギリスの田舎の風景に似ていて、ホップ畑はケント州、古い南部馬曲屋は土壁に木材の梁、イギリスのティンバーハウスのようなのです。ここは日本のイギリス!と思ってしまいました。

ふるさとの無い私ですが、花いっぱいキャンペーンに参加する事で訪れる東北の地。花友達もできました。嬉しいサプライズ再会もありました。なんだか故郷を持ったような気持ちになっています。唱歌「ふるさと」の意味が深く分かるようになりました。