バラの花びらをドライ・ポプリに

 バラの花びらを集めてドライのポプリを作るとき、一番多い質問は、乾燥後も綺麗な色を残す方法についてです。
 まずは、鮮度の良い花をつかうこと。なるべく短時間で乾燥させること。この二つが大切かなと思います。
 満開になってからしばらくするとハラハラと花びらが落ちてきます。この頃の花びらは力が抜け、萼についていた部分は茶色く変色しています。そこ迄行くと乾かしても奇麗な色は残りにくいのです。そうなる前の鮮度の良い時に、ポプリとして次の命を吹き込むような思いで乾燥させています。
    
 蕾から満開に開き、その後一日二日楽しんだら花びらを一枚、いち枚、パラパラにほぐします。その花びらをザルや紙箱などになるべく重ならないように広げます。ミニバラのような小さなバラは形のまま乾かすこともできます。   
 そのまま室内の風通しのよい日陰に置きます。2〜3日経つと花びらから水分が抜けて乾き始めます。   
 ほとんど乾きましたら最後の仕上げは、白熱灯の電気スタンドの下に置いて電球の熱でパリッと乾かします。でも、無駄に電気を使わないように、なるべく短時間ですませるように心がけます。
 そのようにしますと、色は綺麗に乾き、後々、虫の発生もおさえられるように思います。
 白熱灯の電気スタンドの他に、電気こたつ、オーブンの余熱、床暖房の上などさまざま、利用しやすい方法を駆使してできるだけ早く乾かすようにすると良いです。
 写真の電気スタンドは、夫が中学生になった時に買ってもらったもので、とても嬉しかったそうです。何十年も経っておりますが、いまでもなお現役!なのです。