世界らん展日本大賞2012

本日から26日(日)まで東京ドームにて「世界らん展日本大賞2012」が開催されます。昨日夕方からは表彰式、開会式、内覧会がありました。テープカットのあと正面の白いカーテンが開かれて主催者展示のオーキッドロードが出現し内覧会が始まりました。


今年のテーマは「自然とあゆむ 希望ある未来へ」とのことです。主催者展示のオーキッドロードについて公式ガイドブックには「蘭の美しさだけではなく、その力強さも表現しています。」と書かれています。写真はオーキッドロードの一部、胡蝶蘭のトンネルです。


今年の大賞花は、大塚初枝さんのデンドロビュームでした。緑濃い葉と見事にお花が咲いている立派な蘭の鉢。表彰式のインタビューで大塚さんは「会場に来る電車の中で携帯が鳴り、受賞を知りびっくりしました。今日の日に咲きそろってくれたデンドロに感謝です。」と。このように育てるご苦労は数知れずと想像いたしますが、謙虚な言葉の中に蘭の花を愛する気持ちが伝わりました。
http://www.jgpweb.com/showContent.php?include_id=report/0217


昨年の大賞花は江尻光一氏のセロジネでした。江尻氏のメモリアルコーナーにはそのセロジネが展示されております。写真の右側にある小さな鉢が栽培を初めた当時の大きさとのことです。1990年、ニュージーランドにて開催された世界欄会議の時に入手されたそうです。それから21年かけて育て上げた株は直径1m80cm、2000輪の花を咲かせ見事に昨年の大賞花に輝きました。今年はさらに増えて3000バルブ以上になっているそうです。
「花は看るもの」江尻氏が格言となさっていた言葉です。「見る」「観る」「看る」さまざまな「みる」がありますが、「看る」は植物に接する自分の「心」を律してくれるように思いました。
美しい姿の蘭、香りのある品種も多いですね。一鉢ずつ香りを聞けるコーナーもあり、興味深い蘭展でした。蘭の花を堪能し外にでたら雪。薄暗い中に白い雪が舞い降りて幻想的な感じでした。お誘いくださったNさん、ご一緒くださったMさん、ありがとうございます。