今朝の新聞から

今日は、朝からしとしと、降っていますね。都内でのコロナウイルスは、高齢者への感染が増えている傾向のようなので、今まで以上に気をつけなければ! 皆さま、どうかご安全にお過ごしくださいますよう。

 

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今朝、朝日新聞で見つけた記事です。福島県、猪苗代湖のほとりにある真言宗、寿徳寺のご住職さまのお話し。

 

「三密」を避けるように言われていますが、真言宗にも「三密」があり、「身密」(しんみつ)、「口密」(くみつ)、「意密」(いみつ)だそうです。

それは、弘法大師が唐から伝えた密教の密を指していて、(身)を整え、言葉や発言(口)を正しいものとすれば、おのずと心や考え(意)も整う。

 

コロナと共存せざるを得ない今、この考えを生かしましょうと書かれています。

 

「身」=行いに関しては、手洗い励行!身勝手な行動を慎む。

「口」=うがいをする。悪口や差別を口にしたり、書き込まない。

「意」=不安な中で自分の心を見つめる。他人への気配り、感謝を忘れない。

このように考えると仏教はよりよく生きる為の教えであるとも。

 

ご住職の松村妙仁(まつむらみょうにん)さんは、音大で声楽を勉強し、就職された東京の音楽イベントの会社を辞めてお父様が住職を勤めていらしたこの寺をついだそうです。それは、ご住職であったお父様がお亡くなりになったこと。東日本大震災で福島が甚大な被害を被ったとき、何もできなかった後悔の念があったこと。この二つがきっかけとなり、大学に入り直して仏教を勉強して僧侶になり、500年続くお寺を継いだそうなのです。

 

「震災でも、コロナ禍でも多くの人が犠牲になっています。そうした人たちに思いをはせつつ、自らは、ちょっと立ち止まって、心を見つめ直す。そうした機会ととらえれば、新しい世界が開けてきます。」と記事は締めくくられていました。