東北ツアー二日目(2012.5.2)


5月1日から二泊三日で訪れた東北、二日目は陸前高田のフラワーロードの見学から始まりました。国道45号線沿いに作られていた花壇も津波の被害を受けました。花壇作りのボランティアを始められた鈴木先生はじめ多くのみなさまのお力で再びキャピタルホテルの前に花壇が作られました。


反対側から見た様子です。このフラワーロードの花壇ボランティアを始められた経緯をお聞きし、この地に立ち、美しく咲くチューリップや春の草花を見ていると胸にせまるものがありました。瓦礫は片付けられ一カ所に集められておりましたが、荒野が続いております。ドライバーの方達は目の前に広がるお花にホッとなごまれることと思いました。私もそうでした。
フラワーロードについて:http://www.geocities.jp/npoyumenet/02/3furawa.htm
代表の鈴木勝井さんは長く教師をなさっていらっしゃいました。津波で最愛の奥様、友人達、かけがえの無いものをたくさん失いました。自分が残された意味を考えて再び花壇づくりに立ち上がったそうです。教え子、ボランティア、多くのみなさまが先生のために力をつくしてこの花壇ができました。



フラワーロードから近くにある「希望の庭」に向かいました。此処にはYさんのお庭(園芸誌BISEの第一回お庭大賞を受賞されたお庭)がありました。今は「希望の庭」と名付けられて、訪れた時はチューリップが奇麗でした。オランダ人ガーデンデザイナー・ジャクリーンさんのデザインで、チューリップが円形のドーナツ状に植栽されていました。多くのボランティアのみなさまが作業されておりました。遠くに海が見える少し高い地にありますが、此処までも津波が来たそうです。


陸前高田市内にある小友(おとも)小学校です。昨年の秋、「花いっぱいキャンペーン」の活動でチューリップの球根をお届けした小学校。赤・白・黄色、奇麗に並んで咲いておりました。東北の春、桜・チューリップ・鯉のぼり、仲良くみ〜んな一緒! なんですね。


大船渡病院の中庭。こちらにも「花いっぱいキャンペーン」でチューリップをお届け致しました。花友Nさん、病院のみなさまが奇麗に植えて下さっておりました。Nさんとも再会できて嬉しく思いました。



最後に訪れた「絆花壇」。国道45号線添いにあります。朝、見学した「フラワーロード」からは少し離れています。夕暮れの中、小雨が降り始めました。気がついたら、それぞれがお花の間の草を抜いているのでした。
6月には夏のお花に植え替える予定とのことで、植え替えのボランティアも募集されるそうです。

まだ瓦礫も多く残され、復興の道は長く遠く・・・費用も人手も時間も必要ですね。でも、季節は確実に巡り、草花はその訪れを教えてくれます。ある仮設住宅でお会いした方から「一年たって又来てくれるなんて!気にかけて、思い出してくれて本当にありがとう。」とお声をかけて頂きました。こちらこそ、ささやかな力ですけれど、お役に立てれば嬉しいです。それに、忘れてはおりません。穏やかな暮らしが戻るまで気持ちは一緒!
このツアーにお声をかけて下さったMさん、ありがとうございます。再び東北を訪れることが出来ました。東北の春、陸前高田のフラワーロード、鈴木先生、胸に残ることが沢山ありました。ご一緒のみなさまとも楽しい旅でした。感謝。

昨日届いた「希望の花いわて3.11」の冊子の中に6月30日(土)にフラワーロードの花壇に夏の草花を植える予定とありました。ボランティアもサポーター会員(一口1000円)も募集中です! 東京からはボランティア・バスの運行予定も有りと書かれております。 みなさま、よろしくお願い致します。
希望の花いわて3.11:http://www.kibounohana311.org/