春の東北へー4

二日目の午後は陸前高田に移動して、国道45号線沿いのフラワーロードから。
    
津波の被害を受けたキャピタルホテルは高台に移転して、地面をかさ上げする為の土をはこぶベルトコンベヤーが延々と続いていました。
    
かさ上げは、写真ではそれほど高くは感じませんが、実際に目の前にすると見上げる程の高さでした。
    
    
五右衛門が原仮設住宅の入り口です。チュリーップやハーブ類が元気でした。仮設にお住まいの方も、仮設から復興住宅に移られた方からも「お花があると心が和みます」とたびたびお聞きしました。毎朝「今日は咲いているかな?」と窓をあけてお花を見ることが楽しみですと。
4年前の7月、震災後初めて花いっぱいキャンペーンのボランティアでお花を植えに伺った仮設の皆さまも、最初は暗いお顔でしたが、お花を目の前にして明るくなり、ご自分から被災前のことなどをポツリポツリと話してくださったことを思い出しました。花の力は心に届きますね。
    
二日目の最後は、南三陸町志津川にある南三陸石けん工房の見学でした。こちらの工房はKさんという青年が企業しました。Kさんは震災後、たまたま参加したハーブ石けん作り講座で石けんで町おこしを出来ないかと閃いて、この工房を始めたそうです。海藻、シルク、ハーブ、漢方などを練り込んだ手作り石けん。自然豊かな南三陸は石けん素材の宝庫だそうです。ナチュラルな素材でひとつひとつ丁寧に手造りされた石けんは見た目も美しくて香りがよかったです。
三陸石けん工房を後にする頃にはとっぷり日も暮れて、その日の宿泊先、南三陸のホテル観洋に着いたのは19時を過ぎておりました。二日目は大船渡から南三陸迄、充実した一日でした。