秋の信州−4(熊井啓記念館)

今回、信州を旅する目的は二つありました。吉谷桂子先生の講演会と熊井啓記念館見学。豊科のご出身で世界的な映画監督、熊井啓監督は私が敬愛する師、熊井明子先生のご主人様です。記念館のことは先生からお聞きしていたので訪れてみたいとずーと願っていました。黄色く色づいた並木道を進むと中央に安曇野市豊科近代美術館があります。


その建物に隣接して「きぼう」と名付けられた豊科交流学習センターがあります。入り口から2階に続く階段をあがると熊井啓記念館です。
熊井啓記念館:
http://www.city.azumino.nagano.jp/shisetsu/bunka/kibo/kumai_kei_kinenkan/index.html


壁には画廊のように映画のポスターが掛けられています。それらのポスターを観ながら階段をあがると熊井啓監督の大きなお写真に迎えられて入り口に着きます。


ディレクターズ・チェア、年譜、学生時代のノート、若かりし頃のハンサムなお写真(晩年もとても素敵!入り口のお写真も!!)、台本、絵コンテ、資料、映画祭での受賞トロフィーの数々・・・などが沢山展示されていました。偉大な映画監督でいらしたことにあらためて敬服し、感銘を受けました。学生時代のノート(奇麗な字で丁寧に書かれています!)や小学校でのお習字などもよく保存なさっていたなぁと興味深く見学いたしました。もし、熊井啓監督がご存命なら、東日本大震災はどのような切り口の映画になっているのでしょう。もっともっと映画を作って頂きたかった・・・。


熊井明子先生のコーナーでは、山本安英賞の賞状、貴重なアンティークのポプリ・ポット、シェイクスピアに関するご著書やポプリなどがセンス良く展示されています。ポプリ・ポットには制作年や窯名などが書かれたラベルも添えられています。一点、一点、観ていると時間があっという間に過ぎて行く感じでした。