双子の給水塔見学会

 10月1日、この間の土曜日に自宅の近所に有ります給水塔、駒沢給水塔の見学会がありました。
    
 二つの給水塔が空中の橋で繋がって居ますので、親しみを込めて双子の給水塔と呼ばれて居ます。最寄駅で集合して、徒歩にて給水塔を目指しました。  
    
 例年は、敷地の中に入り見学できておりましたが、残念なことに今年は、中に入ることは出来なくて外周を巡る見学会でした。
 案内してくださった方の説明では、この給水塔を建てる時に、最初に出来た部分はこちらの正門の横に見えている塀とのことでした。周囲を囲ってから、敷地内に塔を建てる工事を始めたとのことでした。
    
 給水塔保存会会員の方のご好意で、双子の給水塔がよく見えるご自宅の三階ベランダから見学させて頂きました。
    
 保存会の方の説明をお聞きしながら、普段は遠くて見ることが出来ない細部も見られて素晴らしさを感じました。塔の外壁に見えている縦長の柱のような部分の上にはグリークキー(ラーメンのお丼にあるような模様です)と呼ばれる模様が刻まれていたのです。無くてもよいようなものですが、古代ギリシャ神殿の柱のような装飾が施されていたのです。それは、この塔を設計された中島博士のセンスでしょうとのことでした。
    
 建設当時、塔の最上部についていた灯りを覆うカバーは、こんなに美しい色合いでした。竣工当時は毎晩点灯していたそうです。
 破損せずに残っていたものが近くの区民センターに保存展示されていました。今は、ポリカーボネート製ですべて新しくなりました。そうしましたら、夜電気がつくと赤く見えて、以前とは違うのです。風情も変わり少し違和感がありました。その理由も分かりました。
 ポリカーボネートは着色できないので、内側から色を塗ったそうなのです。色の粒子の関係で赤く見えてしまうとか。。。もっと細かな粒子のものを使えば良かったのでしょうか??これも予算の関係??
 一時間程度の見学会でしたが、保存会の皆さまの丁寧な案内で給水塔のことがよく分かり愉しい時間でした。ありがとうございます。