博物館・美術館めぐり

先週の金曜日に東京国立博物館平成館にて開催中の「青山杉雨(あおやまさんう)の眼と書」展を見学して参りました。JR上野駅から公園を抜けて東博まで、木立の中はすこしだけ涼しかったです。公園内には新たにスターバックスや公園カフェができていて大賑わいでした。

午前9時30分の開館と同時に入場しましたので、ゆっくりと見学できました。アーティスティックな線、「書」というよりイラストのようにも見えました。
展覧会のタイトル通り、書だけではなくて、青山杉雨氏の眼を通して選ばれた貴重な硯、印などの文房四宝やご自宅の書斎なども見る事が出来て興味深く見学致しました。

東博の敷地内、少し離れた法隆寺宝物館にも足をのばしました。見学者もまばら、ゆったりとして、特別陳列は法隆寺裂の修理完了品でした。解説によると、「これらのなかの染織品(以下、法隆寺裂)は、正倉院染織品より一時代古い7世紀後半から8世紀初めの作品が多く含まれており、伝世品としては最古のまとまった一群を形成し、世界に誇る極めて貴重な存在である」と書かれておりました。古に染められた布、修理を終えて美しくよみがえったのですね。本当に自然な色合い、織り方、奇麗でした。修理なさる方の丁寧で緻密な作業に敬服いたしました。ロビーの椅子に座り疲れた足を休めました。目の前に広がる水面と緑が気持ちよかったです。

東博からの帰り道、国立西洋美術館で開催中の「ベルリン国立美術館展」にも寄りました。お昼過ぎでしたが、係の方にお聞きしたら「空いています。混むのは3時すぎからです。」とのことでしたのでチケットを求めて入場しました。こちらは、フェルメール真珠の首飾りの少女(写真上)やレンブラントミケランジェロのペン画(写真左下)など。ヤン・ダヴィッドゾーン・デ・ヘームの果物、花、ワイングラスのある静物(写真右下)には、ホップも描かれていて、「あっ、ホップ!」と気づいたときは嬉しかったです。

暑い、暑い日でしたけれど、博物館と美術館のはしごをして、涼しく過ごした夏の一日でした。少しだけでも家で使う電気の節電になったでしょうか?
美術品を保護するためなのか、館内はとても冷房が効いておりました。夏の美術館巡りには、寒くなったときのためになにか羽織るものを持参するのが良いと思いました。