月頭当(=月天心)

今年のクリスマス、12月25日は、旧暦の11月15日。この日は月が頭上高く輝くそうです。清時代の中国では、この月を愛でる月頭当(月天心)という年中行事があったとか。天の高い所で大きく煌々と輝く月を観て、頭上から降り注ぐ月光に映える自分の影が短いことを見て楽しんだそうです。11月25日の日経新聞夕刊「あすへの話題」日本気象予報士会元会長 石井和子氏の文章から知りました。
    
25日の夜、私の住む地域では、21時頃の月は雲に見え隠れしておりました。24時を回った頃には雲ひとつ無い晴れ渡った夜空に冴え冴えと輝く月を見ることができました。
    
その光は、紅葉の裸木の枝を地に写し、私の影も短く見えました。
    
そういえば、子供の頃に影踏みをして遊んだことを思い出しました。素朴な遊びでしたが、楽しかった。でも、ボーっとしていた私はいつもすぐに踏まれるばかりでした。
石井和子氏は、コラムの中で、秋の月と冬の月では情趣が違うことをあげ、月の季語は秋に属するけれど、冬に入っても良いのでは・・・と述べております。昨日の月を観ましたら、俳句はたしなみませんが、私もそう思ったのでした。
昨日は、今年最後の満月でしたが、今日も奇麗な月が拝めそうです。冬のお月見、楽しみたいですね。