バレエ・リュス@新国立美術館

暑かった夏ともお別れの季節、今日から9月ですね。雨のスタートですが、暑い日々から解放されて少しホッとしています。
    
今日迄六本木の新国立美術館で開催されております「魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展」。やっと先日見学して参りました。バレエに詳しくはありませんが、美しい舞台を見る事は好きなのです。
会場にはお昼頃に付いたのですが、私が見学を終わったころには入場制限もしていました。バレエ好きの人々だけではなくて、デザインを勉強していると思われる方達、メモをとったり、デッサンしたり、そんな方も多く見られました。
写真の中に見える黄色い切符は会場入り口でプレゼントして頂いたレプリカのチケット。1916年11月3日(金曜日)の公演チケットでした。左の青い衣装は、女羊飼いの誘惑より、フアン・グリスの伯爵夫人の衣装です。中央は、青神よりレオン・バクストの青神の衣装。右はこの展覧会のチケットです。


以下、新国立美術館のウエブサイトより引用した展覧会の概要です。
『1909年にパリで鮮烈なデビューを果たしたバレエ・リュス(ロシア・バレエ)は、革新的なステージにより一世を風靡した伝説のバレエ団です。主宰者セルゲイ・ディアギレフ(1872-1929)の慧眼により、同バレエ団はワツラフ・ニジンスキー(1889-1950)をはじめとするバレエ・ダンサーや振付家に加え、20世紀を代表する作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971)ら、数々の新しい才能を輩出しました。ロシアのエキゾティシズムとして人気を集めたバレエ・リュスは、やがてピカソマティスコクトー、ブラック、ローランサン、シャネルら、当時パリで活躍していた前衛の若手アーティストを取り込み、新しいスタイルの「総合芸術」として、バレエだけでなく美術やファッション、音楽の世界にも革新と興奮をもたらし、大きな影響を与えました。』


展示されていいるコレクションは素晴らしかったです。衣装のオートクチュール!現在のバレエ公演の衣装も素敵ですけれど、バレエ・リュスのデザインは細やかな刺繍、ビーズワークなどが施されて、パッチワークのように組み合わされて出来上がっている衣装。色の使い方が本当に奇麗で、斬新で素晴らしかったです。それもそうですね、ピカソマティスコクトーローランサンなどがデザインをしていたのですから。
展示は、ケースの中に入っている衣装もありましたが、ほとんどはケース無しですぐ目の前で、前後左右を心行くまで見る事がでる方法でした。衣装を纏って踊るバレエ・ダンサーの姿を想像しながらそれぞれの衣装の素晴らしさを堪能できました。

バレエ・リュス関連の展示では、2009年12月に銀座のミキモトホールでも有ったことを思い出しました。「パールの夢、バレエの記憶 舞踏芸術を彩ったパールの魅力」というタイトルでした。このときは、バレエ衣装に使われているパールにクローズアップした内容でした。このときも感動して見学したことを思い出しました。今回の展示衣装のなかにもバールは沢山使われておりました。
ミキモトホールは銀座ミキモトの6階にある瀟洒なホールですが、静かでゆっくり見学できるので嬉しいなと思っています。銀座ミキモトは来年から建替えになるそうです。どんな素敵な真珠の館になるのでしょう。ミキモトホールは現在の雰囲気のまま残して頂きたいな。