ロサ・ダマスケナ・ベルシコロール@バラ園にて

 雨の朝ですね。昨日のバラの香り講座の時は降らなくて良かったです。園芸高校のバラ園には原種のバラが数多く植栽されています。その中に、ロサ・ダマスケナ・ベルシコロールがあります。
    
 ヨーク&ランカスターとも言われます。一つの花にピンク色と白色、2色が混ざった花が咲くのが特徴の薔薇。ピンク一色のこともあり、色の混ざり方はさまざまなようです。
 学名についている、ベルシコロールには「色が変わる」という意味があるそうです。全体の草姿はダマスケナに類似していますので、この点がロサ・ダマスケナとの違いでしょうか。
 ヨーク&ランカスターという名前の由来は、イギリスのバラ戦争に因んでいます。白薔薇はヨーク家、赤薔薇はランカスター家のシンボルでした。
    
 白薔薇は、ロサ・アルバ、赤薔薇はロサ・ガリカ・オフィキナリスと言われています。シェイクスピアの小説「ヘンリー6世」の中には、ヨーク家とランカスター家を支持する人が、それぞれヨーク家は白薔薇、ランカスター家は赤薔薇を摘むというシーンがあるそうです。
 何度もバラ園に通っておりましたが、このバラがバラ園にあることは、この春知り、嬉しく思いました。他のバラよりは目立たない感じで咲いて、花期は春一度だけなので、気づきませんでした。これからは、もっと目を配って見なければと思た次第です。