ロードゥ イッセイ−2(香り&ボトルデザイン)

大好きな香りなのですが、どのような香りかことばで表すのは私の拙い語彙力では足りません。香りの部分に関して、調香師の手帖(中村祥二著 朝日文庫)より一部を抜粋させて頂きます。

【 ところで、最初のコンセプトが実現されているかの話に戻りたい。トップ・ノートにメロン、オゾン、海辺の香りにレモンとオレンジの花の香りが加わって『Water and Air』『Transparent』『Pure』『Clean』のイメージをよく表している。その後にローズ、スズラン、ライラックカーネーションジャスミンの軽くさわやかで女性的な香調が調和よく続く。さらにベース・ノートをすっきりしたセダーの木の香りとソフトなムスクが支えている。この香りの中には自然環境を大切にするという将来に対する訴求を発信しているのが嗅ぎ取れるし、それが『Contemporary』を表しているのだと私は解釈した。デザインについて一言触れると、ひと雫の水滴が飾られたシンプルでピュアなボトルは研ぎ澄まされた知性を感じさせる。】

    
左のボトルはオードトワレで、今回求めました限定品。右のボトルはオードパルファンのボトルです。オードパルファンのボトルは蓋のトップには透明なガラスの雫。どちらも本当にスキッとして気持ちよいデザインで素敵!と思います。
1992年に発売されました時、パリのギャラリー・ラファイエットのフレグランス売り場はイッセイミヤケの香水一色となり、売り上げは一週間のこれ迄の記録を破ったそうです。折よくパリにいらした中村氏は、発売日にその光景をご覧になったのでした。
調香師の手帖に紹介されましたストーリーを読んでますますロードゥ イッセイの香りが好きになりました。