波部黒大豆

今年も残り二日となりました。昨晩は、黒豆を煮る下ごしらえを致しました。毎年、小田垣商店の黒豆、飛切り極上という黒豆を買っていたのですが、今年は同じ丹波篠山の黒豆でも、在来種の波部黒大豆(はべぐろだいず)という豆を知り合いから分けて頂きました。
丹波の黒豆は、波部黒などの在来種の品種改良を重ねて、長い年月をかけて現在流通しているような大粒の美味しい黒豆になったそうです。 
    
黒豆を煮る方法はいろいろ有ると思いますが、私は、ずーっと以前に朝日新聞の記事にあった土井勝さんのレシピを参考にしております。「私のおせち料理」というタイトルの一回目が土井勝さんの黒豆でした。切り抜いた時、日付を書いておかなかったのではっきりしたことは分からないのですが、前後にはった切り抜きの日付からすると、1980年頃だったかもしれません。このノートにはおせち料理の切り抜きがいろいろ貼って有り、年末になると必ず取り出して見るノートなのです。
土井勝さんのレシピは、調味した熱い煮汁に黒豆をいれて、4〜5時間ほど浸けてから煮始めます。それから本格的に、火にかけて様子をみながら気長に煮るのです。シワは出来なくてふっくら柔らかく仕上がる煮方です。大晦日は煮汁に浸して味を含ませるようにしてできあがります。お台所に甘い匂いがたちこめてお正月を迎える気持ちが高まります。
手前に見える黒い塊は鉄卵。黒豆がより黒々と色よく煮えるためにさび釘などを入れますが、その代わりの品。昔はさび釘を探して洗って使っていました。しばらく前からは鉄卵に変わりました。便利なものが売られていますね。