ビネグレット−2

先日、2月10日に書きしましたビネグレットですけれど、言葉だけではどのようなものか想像しがたいかもしれませんね。私がもっているビネグレットをご覧頂ければと思います。ピントが甘くて見づらいかもしれません。お許しを。

大きさは1.5cm x 2.5cm 程度です。銀製で、模様がエングレービングされています。写真、左側のほうには、作られた年代やメーカー名が書かれた小さな紙片が入っておりました。1825年、アッセイオフィスはバーミンガム、メーカーは、J. Collinsとなっておりました。右側のは、よく分かりません。刻印は打たれているので調べれば分かると思いますけれど。

中は、金張りで、内蓋は香りが漂い出てくるようにエングレビングで透かし模様になっています。左側の透かし模様はユニオンジャック!のように見えます。右側の模様は植物?

内蓋を開けた様子です。内蓋は左から右へ、横に開くようになっています。右側のものには、中にスポンジが入っていて、かすかに甘いバニラとラベンダーを混ぜたような香りが致します。
先日、テーブルウエア展で見せていただいたビネグレットの内蓋も、左から右へ、横に開くものでした。もしかしたらそういう決まり事なのかもしれませんね。

二つはとても小さいのですけれど、精巧な作りになっています。イギリスのアンティークショップでも珍しいものなので、手に入れる事ができてすごく嬉しかったのでした。
お陰さまでポプリ講座の受講生の方たちにもご紹介でき、香りの文化史の一つとして本物を手に取って見て頂く事ができました。

テーブルウエア展で見せて頂いたものは、もう少し大きめで形やデザインも凝っていて、繊細な作りでしたから本当に珍品だったと思います。

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