アルジェリアの思い出

アルジェリア南東部イナメナス天然ガス関連施設にて日本人を含む40人余りが人質となった事件をニュースで知りました。
アルジェリアは1976年から3年近く夫の仕事の関係で駐在していた国なのです。日揮が受注なさったサハラ砂漠、ハッシロンメル地域でのガスプラント建設のプロジェクトでした。
私たちが駐在していた時には、赤軍派のハイジャック事件がありました。私たちは地中海に面した地方都市におりました。当時、アルジェリアでは情報が伝わりにくく、日本からのテレックスでハイジャック事件のニュースを知ったのでした。
イナメナスでのニュースを聞いて本当に心が痛みます。一刻でも早くご無事で救出されますように心から、心から祈っております。

写真は、帰国する時お土産に持ち帰った民芸品のザル。中央に置きましたのは、借りていた家の大家さんの娘さん、ヤスミナからプレゼントして頂いたブレスレットです。外側は、赤、緑、黄、青色のビーズで飾られていて、内側は皮です。皮の所にヤスミナがサインして下さっていたのですが、今は薄くなってしまいました。
あれから30年以上の年月が流れました。お元気かしらとこのブレスレットを身につける度に思い出します。お陰さまで私たちは任期を努めて無事に帰国できました。感謝の気持ちで一杯です。

今、このブログを書いていたら、ラジオからアルジェリア軍による救出作戦は終了したとのニュースが流れました。情報は錯綜しているようですが、残念な事に犠牲者も出た様子で、日本人の安否もはっきりしないようなのです。心配です。