クリスマスの思い出


クリスチャンではありませんけれど、クリスマスは心踊る嬉しい気持ちがいたします。


実家は商家でしたので、両親はいつも忙しく働いておりました。12月は特に。

実家の隣に住んでいたおば夫婦が子供達の為に毎年クリスマス会を計画してくれました。
一年で一番の楽しみでした。

私たち兄弟と近所に住む従姉たちが集まりました。定番のご馳走は、鳥の唐揚げとポテトサラダ。もうお腹の皮がパンパンになるまでご馳走を食べて、聖しこの夜やもろびとこぞりてなどを皆で歌い、七並べやダウトなどのトランプをしたり。そして、盛り上がったのがプレゼント交換でした。
プレゼント交換は、小学校の3、4年頃からの定番イベントだったような。お小遣いで買える程度の品を各自用意して、皆でクリスマスソングを歌い乍ら隣の人に次々と渡します。歌が終わった時に自分の手元に来たプレゼントを開けるのでした。もうそれは大変な騒ぎでした。

お酒でご機嫌のおじは故郷の民謡、大漁節を歌うのがお決まりでした。もっと興がのってくるとおばの三味線で小唄やどどいつをうたったのでした。クリスマスに小唄!ミスマッチですけれど、それもまた楽しかった。

楽しいクリスマス会は私が幼稚園のころから始まり中学の頃まで続きました。途中からは、毎月少しずつ皆のお小遣いをためて、12月になったらクリスマスツリーを駅前のお花屋さんに買いに行きました。そのツリーは自分達の生長に合わせるように年々大きなモミの木にしたのでした。

あのクリスマス会の楽しい思い出は、大人に成った今でも私や兄弟、従姉達の心に温かな灯を灯し続けてくれています。
今は天国のおば夫婦に心から感謝しております。


クッキーの空き缶の底に水抜け穴を開けてからローズマリーを植えました。赤いリボンとビーズの飾りでクリスマス・トピアリーに。ローズマリーは立性の品種をえらび、下の方の枝をとりました。