イギリス一人旅ー16(ロンドンへの列車)

予約したシートに座りました。列車の窓からもセント・マイケルズ・マウントが見えます。お名残惜しさがつのります。




ペンザンスを後にして、しばらくはこのような避暑地らしい風景が続きました。

列車の中には売店があり、お茶やコーヒー、ワイン、サンドイッチなどのスナック、お菓子などを売っております。車両の半分は食堂車になっていてテーブルには白いクロスがかけられておりました。

私が買いに行った時は、係の勤務交代があるようで、売店はクローズしますとのこと。でも、私は「一等ですか?」と聞かれ「はい」とお返事したら、「チケットを見せてください」と言われました。チケットを見せたら売ってくれました。私の後につづく普通車に乗っている人たちには「もう、閉めます」とのこと。一等は特別扱いのようでした。なんだか申し訳ない気持ちで、ありがたく頂きました。
コーヒーにはショートブレッド(クッキー)がついておりました。嬉しいですね。


帰りの車内はバカンスの帰りの乗客が多かったです。私のお席の前には、おばあさまとその娘さん(私と同年代位、もしかしたらお嫁さん?)のような親子づれでした。

通路を挟んだ向こうに座っている2人連れはお友達同士。愛らしい黄色いお花の花束を持っておりました。お土産で求めたそうで、スイセンの一品種とのことでした。


この花束がきっかけとなってお話しすることになり、ロンドンに着くまでの間、お庭のこと、草花のことなど話題は尽きませんでした。ペンザンスでは、ペンリー美術館がとても良かったとのこと。今回は行かれなくて残念、次回は是非!(次は有る?願いはかなう!!ですねっ)

お庭の話題になったとき、ロンドンにある庭園史博物館の事をお話したらご存じなかったのです。ロンドンに住んでいても、行った事の無い場所ってあるんですね。それはどこに住んでいても同じだわと思ったのでした。私も東京タワーにはまだ昇ったこと、ありませんもの。ましてや、スカイツリーには!


こんなに英語を話すのはずいぶん久しぶり。お話を聞き乍ら、頭の中は知っている単語を探してフル回転しておりました。半分も聞き取れませんでしたし、言いたいことも十分には伝えられませんでした。もっと語学力を磨かないとダメと痛感いたしました。英語を話すことに多少疲れましたが、楽しい時間でした。

お一人は少し日焼けして、白髪で、お年なりのゆったりとした体形の方。ブルー、ピンク、イエローの柔らかな色合いのパッチワーク風模様のコットン・シャツをお召しです。髪にはその中の一色、ブルーのバンダナを巻き、パンツはブルージーン、靴はグレーとブルーのツートンカラーのデッキシューズ。流行とは関係ない、ご自分なりのファッションがとてもチャーミングで素敵でした。年を重ねてもこのように可愛く素敵でいたい!と思ったのでした。