東北の旅(平泉・中尊寺)

毛越寺の次に中尊寺を訪れました。 奥の建物の中で国宝の金色堂は守られておりました。
パンフレットの一部を紹介させて頂きますと「天治元年(1124)の造立。堂全体を金箔で覆い、皆金色(かいこんじき)の極楽浄土を現世に表しています。内陣は螺鈿細工、蒔絵などの漆工芸や精緻な彫金で荘厳され、平安仏教の最高峰をなしています。」
金箔と螺鈿は美しく輝き緻密で精巧な仕事ぶりに驚くばかりでした。

金色堂と拝観券発行所の間の道を行くと秘佛御開帳の建物があります。11月11日まで秘佛・一字金輪佛頂尊 (いちじきんりんぶっちょうそん)が 御開帳されております。座高76cmの優美なお姿、慈悲深い柔和なお顔の大日如来様でした。


境内にある白山神社能舞台です。茅葺き屋根の風格ある能舞台ですね。1853年に再現され、中尊寺薪能はこの舞台で演じられるそうです。篝火に照らされる幽玄な舞台が想像できました。



鉢栽培されている中尊寺ハス。
中尊寺ハスは、故 大賀一郎博士が金色堂調査の際、泰衡の首桶の中から種を発見したそうです。古代ハス、800年以上もの年月を経て平成10年に開花できたとのこと。中尊寺ハスと名付けられ、池に植えられたそうです。別名は泰衡ハス。奇跡のハス、奇跡の花とも呼ばれるそうです。

中尊寺ハスのことは、帰宅してネット検索で知りましたので、残念乍らハス池で観る事は出来ませんでした。いつか中尊寺の蓮池で古代ハスのお花に出会いたいです。事前に十分に調べて行く事は大切ですね。せっかく行くのですから・・・・・。


月見坂とよばれている参道。所々に樹齢数百年の杉の大木が見られます。蝉時雨の月見坂でした。

月見坂から見える風景。遠くに見えるのは北上川東北自動車道東北新幹線


平泉駅のホーム、見えているのは下り線です。ガラス戸の向こうは改札口と待合室。上り線(一ノ関/仙台方面)のホームへは階段を使います。
電車を待つ間ホームのベンチに座っていたら、お隣に座っている一人旅の若い男性と地元のおばあさまとの会話が聞こえてきました。
世界遺産になりましたね・・・」
「平泉も世界遺産に登録されてからは人が沢山来て、この電車もいつも混んで、大変なのよ。以前は、だーれも居なかったのに。。。」 辺りをみてみたら、ホームに電車を待つ人は沢山居りましたが、地元の人らしいのは2〜3人でした。


陸前高田から遠野、花巻、平泉へ、花友Nさんとご一緒に実り多い楽しい旅ができました。Nさん、細やかなお心づかい、嬉しかったです。快適なドライブでした!本当にありがとうございます。 

中尊寺HP:http://www.chusonji.or.jp/