東北の旅(平泉・毛越寺)

東北で訪れたい場所の一つが世界遺産に登録された毛越寺中尊寺です。この旅の最後に見学することが出来ました。
まずは、毛越寺から。毛越寺は「もうつうじ」と読みますが、「越」という字を「つう」とよむのは難しいですね。毛越寺の案内書には「越」は慣用音で「オツ」と読み、「もうおつじ」が「もうつじ」になり、さらに「もうつうじ」に変化したと書かれています。
毛越寺の浄土庭園は、仏の世界(極楽浄土)を地上に表した庭園とされ、作庭記の思想や技法を伝えているお庭です。
作庭記は平安時代に書かれた日本最古の作庭書。園芸高校の造園科目で学習したお庭を見学することができたことは嬉しく、興味深く見学できました。


お庭の中心にある大泉ヶ池に浮かぶ中島。勾玉の形をしているそうです。遠くに見える本堂の後ろの方に蓮池があります。

出島と地中立石は荒磯の風情を表しているそうです。


州浜。とても穏やかな風景でした。





遣水。山水を池に取り入れるための水路とされ、谷川を流れ下り、蛇行しながらゆったりと平野を流れる川の姿を現しているそうです。作庭記に記されている技法を観る事ができる貴重な遺構とのことです。




本堂の後ろの方にあるハス池にはハスのお花が咲いておりました。浄土庭園にハスの花。
私の背丈くらいに伸び、顔を近づけると馥郁と香り、心がはっとするくらい本当に美しかったです。
葉は、これかから開くしゅもく葉、折れた葉、朽ちた葉などさまざまな姿を見せてくれました。

毛越寺HP:http://www.motsuji.or.jp/yurai/index.html