薔薇のポプリ

梅雨空が戻って参りましたね。5月、園芸高校で開催されました「バラを楽しむ」の講座にてご紹介いたしましたポプリが熟成を経てとても良い香りになりました。5月の庭で咲いていた薔薇の花、お店で求めた薔薇の花、全部を集めて作ったポプリです。フランス製の古いカフェオレボールに飾ってみました。イギリスを訪れた時、宿泊したホテルにもアンティークのボールなどにふわりとポプリが飾られているのをしばしば目に致しました。イギリスに来たと感じられ嬉しく思った記憶がよみがえります。

庭から摘んで。

花びらを一枚ずつ並べて乾かします。コーンフレークスのようにパリっとなるまで乾かしてから使います。乾燥するにつれて花びらにはちりめん状に皺がよったりしますけれど、それも時のなせること、良い感じに思えます。それで、思うのですけれど自分の顔の皺も芳しく香るポプリのように年を重ねた美しさになればよいなぁ・・・いとおしく思える皺になればと。

ポプリに使用する道具と材料などです。計量カップ、計量スプーン、乳鉢(スパイスなどを細かくするために。無くても良いのですけれど有ると便利)、スパイス類(スパイスは香りに深みを添え、保留剤も兼ねます。)オリスルート(ハート形容器内、白い粒の様に見えるもの、は保留剤として。無くてもスパイス、柑橘類の皮などで代用可)、柑橘類の皮、ハーブやラヴェンダーの花穂など。香りを調整するための精油やフレグランスオイル。
出来れば、オイル類を使わないで素材の組み合わせで心地よい香りになるように工夫したいなと思っております。私にとってそれは大変楽しい作業なのです。この薔薇のポプリの場合はデコポンや日向小夏などの柑橘類の皮、ラベンダーの花穂、ローズマリーなどを組み合わせて薔薇の香りの甘さのなかにさわやかさが出るようなレシピに致しました。
ポプリ作りはお料理と共通する部分があると思います。計量カップなどの道具類を使うこともそうですけれど、同じレシピで作っても出来上がったポプリは一人一人微妙に違う香りに出来上がるのです。一つのレシピから発展していろいろに工夫できること、仕上がったポプリを飾ることはお料理を盛りつけることにも似ています。すごくお料理と同じ!といつも思います。