原種シクラメン

先日、原種シクラメンについての講座がありました。講師は、シクラメンクリスマスローズのナーサリーを営まれていらっしゃる横山直樹さん。
横山さんは20代でイギリスに園芸留学をなさった時に原種シクラメンと出会い、以来日本で原種シクラメンを栽培、研究されております。
セミナーでは原種シクラメンの系統的分類、栽培方法などを映像とともにレクチャーしてくださいました。とても勉強になりました。この間は、趣味の園芸でも原種シクラメンが取り上げられていたそうですね。見逃して残念でした。
    
このたび、NHK出版よりシクラメンに関する参考書がでました。原種シクラメンに関するページが多く、この項の執筆は横山直樹さんなのです。原種シクラメンの花の香りにも触れていて嬉しい。園芸種の立派な花が咲くシクラメンには香るものは少ないのですけれど、原種シクラメンには香る品種が多く有ります。今迄、原種シクラメンに関する参考書はほとんど有りませんでしたので嬉しく思いました。 
ご本の横にある鉢は、シクラメン・コウム。セミナーの後、お持ちになった原種シクラメンのポットをプレゼントして下さり、運良く頂きました。ありがとうございます。大切に育てます!  
    
咲き始めたシクラメン・ペルシカム。この種は、冬咲きと知りました。原種シクラメンは花の咲く時期と葉の出方により分類できるそうなのです。花が先で葉は後から=秋咲き、葉が先で花は後から=冬咲きと分類されると教えて頂きました。花後にできるタネを付けた花茎はくるっと丸まるのですが、その丸くなる様子でも見分けることができるとのこと。
横山さんお勧めの鑑賞ポイントの一つは葉を愛でること。「原種シクラメンの葉はいろいろな斑がはいったりして、カンアオイのようではありませんか」と。愛らしい花と香り、さまざまな形態の葉を持つ原種シクラメン、知れば知る程奥が深く、面白いです。以前ベス・チャトーガーデンで見たような原種シクラメンが咲く庭を目指して、もっと増やして育てたい。