東北への旅ー5

東北ツアー最終日は宮城県南三陸町から福島県いわき市までのドライブ。いわきからは品川まで延長された常磐線に乗って帰って参りました。
    
最初に訪問したのは、波伝谷(はでんや)にある伝承館とガーデンです。ガーデンには、ハーブ類が沢山植えられ、よく育っていました。
奥に見えているのは伝承館。津波の直後からの様子を伝える為にオーナーのSさんが作られ、訪れる方達にあの日のことを伝えてくださいます。
    
伝承館の内部です。津波直後の写真からあの日の様子を知ることができます。もともとこの場所にはSさんご一家が営まれていた漁師民宿「かくれ里」がありました。すべて流されたのですけれど、遠くへ流された看板は見つけた方から届いたとのこと。そういう品も沢山陳列されていました。
    
中央に見える白い切り紙細工は近所の神社の神主さんが作られたそうです。素晴らしい出来栄えでした。
    
かくれ里のSさんご一家がかわいがっていた猫ちゃん、「にゃんすけ」の記事。津波で行方が分からなくなっていた所、里山調査のため定点観測しているカメラに偶然写り、それで無事に我が家に帰ることができたのでした。
一匹の猫にも、Sさんご一家にも、津波で助かった命にはそれぞれに、偶然の必然、心に響くドラマがありました。
    
キャットニップは大株になってよく咲いておりました。この香りは好きなのです。我が家の庭より開花が早いハーブがあってびっくりしました。ガーデンを作る時、近所で調達可能な資材を利用したそうで、用土は川砂とバーク(堆肥)を混ぜて使い、ミリオンもたっぷり入っているようです。日当りと風通しもよい場所であることも好影響ですね。この場所に津波が押し寄せてすべて飲み込んだなんて信じられない思いでした。
    
シルバーグレーの葉色のラムズイヤーにムスカリの青が奇麗。お互いを引き立てていますね。我が家の庭のラムズイヤーは、ムスカリの咲く時期にこれほど迄には生長していませんでした。
    
前夜ふった雨?朝露?レディスマントルの葉の周囲はキラキラと!スワロフスキークリスタルの露、すごく奇麗。
ガーデンには花柄、末枯れた枝、いろいろありました。短時間でしたが皆で、メンテナンスをしてさっぱり奇麗になりました。
    
ガーデンから山側に目をやると水仙タンポポオオイヌノフグリなど。のどかな里山の風景でした。