お花見散歩

今日は雨の朝でした。この雨で歩道には桜の花びらが散っています。最寄り駅の駅名に桜という字がつくからなのでしょうか、私の住む町には桜が多く植えられています。この季節はご近所でのお花見が楽しみなのです。中でも呑川沿いの桜並木がとても奇麗。最近は、目黒川沿いの桜が有名になって大変な賑わいのようですが、呑川の桜並木は静かでゆっくりと桜をめでる事が出来るので私にとっては近所で一番の桜の名所なのです。先日、3月30日の夜と4月1日の夕方お花見を楽しんで参りました。
    
呑川の桜並木が始まるすぐ側には銭湯があります。さっぱりして桜を眺めならそぞろ歩きも良いですね。まだ経験はありませんけれど。日が暮れてしまい、桜の花がぼんやりと浮かんで見えました。
    
国道246を横切っているので一部は暗渠になっています。暗渠の上にはなぜか犬のモニュメントがあります。犬が向いている方向には小鳥のモニュメントがあるので、その小鳥に吠えかけている構図なのでしょうか。左側に見える建物は銭湯です。
    
    
暗闇の中で浮かぶ桜。奇麗。先日、3月29日の朝日新聞夕刊に、桜の木の健康状態を見分ける記事がありました。
樹木医で各地の桜の保全に携わり桜の達人とされる和田博幸さんによると、「1つのつぼみから複数の花を咲かせる特徴がある桜の場合、咲いている数で健康状態がわかる。3個以下は『元気が無い』、4〜5個は『健康』、6個以上は『とても健康』となる。」だそうです。記事の最後は「花見を楽しんだら、お返しに保全のボランティアに参加するのもいいですよ」と結ばれていました。
    
    
    
    
呑川は、かつては農業用水として利用されていたそうで、蒲田方面を通り東京湾に流れているようです。世田ヶ谷を流れる呑川は世田谷区が親水公園として整備したとのことです。川面にかかるように両岸から桜の枝が伸びて見応えがあります。
    
幹の太さは私一人ではとても抱えきれないほど太く、苔むした枝も見られるのです。太い枝の上半分は剪定されています。朝日新聞の記事によると、ソメイヨシノの寿命は60年程度だそうですが、手入れや生育環境によっても違ってくるとのこと。呑川の桜は?? 若木も植えられて世代交代もしているようですが、古木は大切に守りたいですね。
    
呑川にはカモも住んでいるのです。居るかしら・・・と探していましたら、薄暮の中で水面に動く影が見えました。嘴が黄色いのでマガモかもしれないとは夫の言。
    
一羽は羽繕いを、一羽は水中で餌探し。
    
すーっと水面を滑るようにしてあっという間に遠く迄進みます。早い!のでした。
心行くまで桜を愛でて楽しむ事が出来ました。平和で幸せな春の宵に感謝。