6月のイギリスー4(シシングハースト・キャッスル)

ケント州にあるシシングハースト・キャッスルのお庭は大好きなガーデンの一つです。今年も訪れる事ができて嬉しかった。遠くにこの建物が見えるといつも、心ワクワク、今年はどんな様子なのでしょう?と胸が高鳴ります。



まず、塔に登って屋上からお庭を見る事にいたしました。細い階段を気をつけ乍ら登ります。途中にヴィタさんの書斎があります。暖炉の上には青い色の瓶や陶器が並べられております。階段の途中、出窓の棚にも青いガラス瓶のコレクションがありました。青い色がお好きだったのでしょうか。

塔の上から見下ろすと、周囲がとても良く見えました。

今年のイギリスは寒い日が多くて草花の開花は遅れ気味のようです。ホワイトガーデンの白バラのパーゴラもまだ堅い蕾でした。

ハーブガーデン。中央の丸くて大きなコンテナにはいろいろなタイムが植えられておりました。生け垣の向こうには藤の花がまだ奇麗な姿でした。

カモマイルのベンチです。指先でなでてみましたら、リンゴの香りで答えてくれました!

ライムウォーク。ヴィタさんのご主人、ハロルドさんが好んだ場所だったそうです。
ライムはティユールの別名で、和名では西洋ボダイジュです。以前読んだ本の中に「ライムの小道」というような言葉がでてきて、柑橘類のライムと思っていましたが、読み進むと柑橘類のライムでは無いような気がしてきました。調べたらティユールのことと分かり納得したのでした。

ライムの小道からコテージガーデンに続く入り口で、偶然にもマダム・ローズ、高木絢子先生とばったり!「キャー、ワー」と声を上げてしまいました。「まぁ・・・!」と高木先生も本当にびっくりなさって・・・私の手をとってくださったのでした(嬉しかったです〜)。記念にお写真を撮らせて頂きました。高木先生が座っていらっしゃる場所はヴィタさんが座っていたところだそうです。私も高木先生のように優雅な立ち居振る舞いと話し方を身につけたいと思ったのでした。

私にとって記念すべきコテージガーデンとなりました。このホットな色合いは緑の中で生き生きとみえて素敵で好ましいなと思います。

ケント州はホップの産地としても知られています。シシングハーストの入り口にはオーストと呼ばれるホップを乾燥させるための小屋があり、展示室として利用されていました。ヴィタさんの家族や若い頃の写真などが展示され、新婚旅行に持参したという黒いガウンも。日本の着物をイメージしてデザインされ、葡萄の模様が刺繍された素晴らしい黒いガウンでした。

全体をゆっくり見学するには一日あっても足りないくらい。お名残惜しく次の見学地に向かいました。