文楽

リタイアして毎日サンデーになった夫との共通の趣味は歌舞伎鑑賞なのですが、今日は、文楽にも興味をもった夫のお伴で国立劇場にて文楽を観て参りました。
9月公演、第二部(夜の部)の演目は、傾城阿波の鳴門(けいせいあわのなると)と冥途の飛脚(めいどのひきゃく)でした。
文楽のお人形は3人で遣うのですが、頭と右手を動かす主遣い、左手を動かす左遣い、足を動かす足遣いの3人の息がぴったりと合って感情豊かな舞台となっておりました。
冥途の飛脚のなかで、禿役のお人形が三味線を引くシーンが有ったのですが、バチを持つ手は主遣い、弦を抑える手は左遣いの方が演じておりました。それが、本当に一人で弾いているようで、しかも、舞台右横で弾かれている三味線の音色とぴったり合っていたのにはびっくりいたしました。
文楽では、定式幕の開け方が歌舞伎とは反対だったことも発見でした。