卯の花

「うの花のにほう垣根に・・・」と音楽の時間に歌いました。なのに、卯の花には香りがありませんね。何故?園芸店で卯の花の苗を見つけたときはこのお歌を思い出して嬉しかったのに、香りが無いなんて。「にほう」は香る意味を持つ匂いを表しているのではなく、別の意味を持つ「にほう」なのでしょうか。でも、この白いお花をみていると香るように見えるのが不思議な感じです。白いお花の中心の黄色い蕊が可愛らしいなぁと思いつつ眺めては香りを想像してしまいます。
卯の花と空木の花は同じと高橋睦郎さんのご著書季語百話で知りました。お花の咲く様子が実った稲穂の姿に似ていることから豊穣の予祝に使われていたのが後に賞美の対称になったものかとも書かれております。そう考えると「にほう」の意味が分かるような気が致しました。