観劇(国立劇場歌舞伎)

年の初め、国立劇場で歌舞伎を観て参りました。劇場の入り口には門松がたてられて、大きな看板がかかげられています。


入場口の上にはお飾りが。チケットの半券を切る列に並んでいる時、中の晴れやかな様子が目に入り、お囃子が聞こえてお正月公演らしいうきうきした気分が伝わってきました。


開演前のロビーでは獅子舞を観る事ができました。


伊勢エビの載った立派な鏡餅も飾られています。


客席周囲の壁には紅白の提灯と餅花が飾られていて、美しい晴れ着をお召しのご婦人も普段より多く見られて劇場全体が華やかなおめでたい雰囲気に満ちていました。


演目は、「三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)」と「奴凧廓春風(やっこだこさとのはるかぜ)」です。どちらも河竹黙阿弥の作品です。「三人吉三巴白浪」はお馴染みの三人吉三、通し狂言でしたので物語の内容がよく分かりました。「奴凧廓春風」は明治40年以来105年ぶりの全段上演でした。染五郎さんは奴凧に扮して宙乗りもあり熱演、大活躍でした。金太郎ちゃんは一生懸命で可愛らしかったです。劇中で幸四郎さんが金太郎ちゃんを見る目がおじいちゃまになっていたようで微笑ましく感じました。幸四郎さん、染五郎さん、金太郎ちゃんと高麗屋さん三代が揃ってまことにおめでたい舞台で大変楽しく観劇いたしました。
途中で手ぬぐいまきがあり運良く頂く事ができました。今年は「春から縁起が良いわい」です!