猪股庭園

秋晴れの日曜日、世田谷区成城5丁目にある猪股庭園を訪れました。10月22日、23日の両日、世田谷トラスト主催「成城・猪股庭園 秋のお茶席」が開かれました。お庭に面した広間には緋毛氈が敷かれてお茶席が設けられ、玄関、床の間などには季節のお花が飾られております。お茶をいただき、そのお花を拝見するのも楽しみな会なのです。


門をくぐり中に入った瞬間から別世界が広がっています。


広い庭園は杉苔に覆われ、水路や園路がある回遊式になっています。杉苔はただ今、養生中でした。


猪股氏も奥様もお茶人だったそうで、たびたびお茶会を開かれたそうです。露地を飛び石伝いに進み、中門を通ると右に蹲いがあり、左に進むとお茶室に通じておりました。

こちらの庭園は(財)労務行政研究所の理事長を務められた故・猪股猛氏の邸宅で、設計は文化勲章を受賞され、近代数寄屋建築で知られる吉田五十八氏とのことです。ご遺族により世田谷区に寄贈され、現在は世田谷トラストにより管理運営されています。ボランティアの方が室内と庭園について説明してくださるので大変興味深く鑑賞できます。入場無料でお茶を頂く時は500円(トラスト会員は400円)でお茶券を購入します。お茶席は春と秋に開かれるようです。服装は和服でなくても大丈夫!屋敷の見学だけでもOK、写真撮影も許可されています。
世田谷トラスト、猪股庭園:http://www.setagayatm.or.jp/trust/map/pcp/index.html