遠野まごころネット

東日本大震災から半年の節目にあたる9月11日、復興支援活動に力を注いでいるNPO法人遠野まごころネットの活動報告会が都内でありました。
広尾にあるJICAの講堂に300人以上の方が集まり、14時46分には全員で一分間の黙祷を捧げました。「まごころネットの6ヶ月活動報告」、「被災地より」と題してビデオレターや映像をまじえた発表がありました。
被災地より発表なさったのは、県外からのボランティアでリーダーとなった方、瓦礫とサンマの撤去作業で真っ黒に日焼けした方、津波であごまで水につかりながらもやっと救出されてボランティア活動(まごころ広場/まごころの郷)のリーダーとなった方など。大槌町社会福祉協議会から発表なさった方は、双子のお兄様や職場の上司を亡くされ、突然ご自身がリーダーの立場にたたされた不安と戸惑いなど、とつとつと話される内容が胸にせまりました。この6ヶ月は本当に長くつらい日々だったと・・・それでも現在は元気にお仕事に励まれています。お仕事で接するみなさまの笑顔や周りの人たちとのつながり、「絆」がその元気の源になっていると感じました。
それぞれの発表の中でお聞きした言葉「津波で犠牲になった人に恥ずかしくない生き方をしたい。」「物より心」「形あるものより形の無いもの」「復旧でなく復興をめざす。前よりもより良い町づくりを」「コミュニティー作りが必要=暮らして行く場、絆が必要」「一まいの田んぼの瓦礫を取り去り花のタネを蒔けるようにするためには10日はかかる」「もとの自然に=命の復興」「忘却は最大の敵」「よりそう・よりそい」など。あらためて、「よりそう」ことの意味と重さを考えさせられました。
遠野まごころネット  http://tonomagokoro.net/