上野の東京芸術大学美術館で開催中の「香り かぐわしき名宝展」を昨日、
見学して参りました。「香りの日本文化」「香道と香りの道具」「絵画
の香り」という３つの大きな柱で構成されており、香木、香道具、絵画、
仏像など香りと関わりのある名宝の数々が展示され大変興味深い内容で
した。
香道具の一つである球形の毬香炉は転がっても中の火皿は水平に保たれ
ていると文献で読んで以来その仕組みに興味がありました。今回の展覧
会では毬香炉の上部と下部が分かれた展示がなされており、ジャイロス
コープのようにつくられている内部を知ることができまました。いにし
えの人たちの創意工夫と精巧な技術に感心しながら拝見して参りました。
毬香炉についてインターネットで検索していたら京都にある風俗博物館
のサイトに似たような毬香炉が掲載されておりました。風俗博物館は現
在休館中とのことですが、いつか訪れてみたい博物館となりました。
