クモの巣の記事

雨上がりの庭、クモの巣に雨粒がキラキラして奇麗な様子に見とれることがあります。


今日の朝日新聞、朝刊に掲載されていたクモの巣(糸)に関する記事は興味深く読みました。


クモはお腹の中に糸のもとである液体をためていて、お腹にある糸いぼと呼ばれる噴出口から出る時に糸になるそうです。その糸は直径1000分の5ミリ、髪の毛の約10〜20分の1という細さ、それなのに、丈夫!少々のことでは破れない。それは「柔らかくて硬い」ことに秘密があるそうです。

すべてのクモは糸をだし、用途に応じて強度や特性が異なる糸をつくるとのこと。
クモの巣は縦糸、横糸、牽引糸という三つの糸から構成されていて、縦糸は巣の骨格を作る糸、横糸は獲物をとらえるための糸、牽引糸は命綱で、自分の身体を支えてぶら下がる時につかう糸だそうです。
縦糸や牽引糸は丈夫で硬く、横糸は伸縮性があり、破れを防ぐことが出来て、糸に粘着性のコブがあるので獲物を逃しにくくなっているそうです。クモの糸は防弾チョッキに使われる合成繊維よりも強いとされるとのこと。

自然界にある「柔と剛」の関係を持つものはクモの巣だけではくて真珠の表面やシャコの捕脚などでも見られるそうで、このような自然界での物理現象は新素材への応用も見込まれているとのことです。いつでも、自然がお手本になっているのですね。

今度、クモの巣を見つけたら良く観察してみようと思います。