結婚して間も無く、夫の仕事の関係で北アフリカのアルジェリアに3年近く居りました。アルジェリアはフランスの植民地でしたが、私たちが赴任する数年前に独立していました。私たちが住んでいたのは、地中海に面した地方都市でしたが、まだ、建物などにフランスの香りが残っていて、エキゾチックな雰囲気の漂う街でした。
この間、NHKの番組で偶然アルジェリア大使夫人の番組を見ました、途中からでしたが。大使夫人を訪ねて。。。というような番組、たまたまその日の放送はアルジェリア大使夫人が出演していたようです。
大使夫人のコレクションでもあるアルジェリアの衣装。
刺繍など細やかな手仕事で彩られた衣装、素敵ですね。
食事も紹介されていました。私たちが食べていたお料理よりとても洗練されているなーと思いつつ、アルジェリアの味を思い出しました。
羊肉でお出しをとったトマト味のショノバというスープ。昼、夜、毎日このスープはテーブルに出ていました。現地のマダムたちに聞くと、日本のお味噌汁のような感じで日常的に飲むスープだそうです。紹介されていたこのスープは器も素敵で、きっとお出しはラムなのかしら。。。私たちの時は、マトンだったので、匂いに慣れるまでちょっと苦労しました。
クスクスも紹介されていました。アラブ料理の定番的なお料理ですが、クスクスはハレの日の食べ物だったような記憶があります。ショノバをかけて食べていました。私は、この粒々したクスクスが苦手でした。
番組では、大使夫人のクスクスはふわっとして美味しいと絶賛されていました。作り方も紹介されていました。美味しそうで、大使夫人のクスクスは食べてみたいなーと思ってしまいました。
ブリックという揚げ物です。長四角で一見春巻きのような感じですね。私が食べたのは、三角形でした。アルジェリアで美味しいなーと思ったお料理の一つでした。ひき肉、みじん切りの玉ねぎ、砕いたアーモンドなどを混ぜたものを包んで揚げています。
アパルトマンの大家さんの娘さん、ヤスミナさんに作り方を教えてもらったことが懐かしく思い出されます。玉ねぎのみじん切りをまな板を使わないで器用にナイフで切っていたことに感心したことを思い出しました。
包む皮はパイ生地を薄く、薄く伸ばしたようなものでした。その時、この皮を作るのはちょっと大変!と思ったのですが、今なら、春巻きの皮で代用できるかしら。。。
再びアルジェリアを訪れることは無いと思いますけれど、20代から30代にかけてを彼の地で過ごして無事に帰国できたこと、素敵なお仲間に恵まれ、良い経験ができたこと、心から感謝しております。